【Q&A】ちょっとしたご質問にお答えいたします!

 

<残留塩素に関することなど>

 

◎夏場に残留塩素濃度が減少する理由は何?

 →気温の上昇とともに水温が上がり、塩素の気散及び酸化反応速度が速くなるために残留塩素濃度が減少します。

 

◎水道事業体からの水に残留塩素が0.1mg/L以上検出されない場合の判断と対応策及び助言方法は?

 →末端給水栓において残留塩素が全く検出されない場合は不適とし、行政権限を有する保健所等に通報をするなどの早急な対応を図る必要があります。また0.1mg/L未満の場合は、保健所又は都道府県の水道担当課から水道事業体に指導してもらうようにしましょう。

 

 

<水槽に関することなど> 

 

◎FRP製水槽のパネル留めボルト・ナットが(内外部)腐食している場合の判断と助言方法は?

→外部のボルト・ナットの腐食については、水槽本体の状態で扱い、内部の腐食は水槽内部の状態で扱います。腐食状態の判断は、外部については、ねじ山がなくなっていたり、腐食した破片が落下している状態であればステンレスボルト・ナットに更新を助言しましょう。水槽内部についても同様でありますが、一般のステンレス材では塩素によって腐食するため、樹脂被膜ボルト・ナットに更新することを助言いたしましょう。

 

◎圧力タンク及び蓄圧式給水タンク等の構造はどのようなものか?

圧力タンクとは、設置する施設の建築構造の関係や美観上の問題から高置水槽を設置することが出来ない場合や、設置面積、必要圧力の関係で圧力タンクが経済的に有利である場合等に使用されます。

圧力タンクの欠点は、タンク内の空気が水に溶け込んだり、水とともに流出することで、空気を補充しないと有効容量が減少し、ポンプの起動停止が頻繁となり、スイッチ等の消耗が激しくなることや、有効容量の関係からタンク容量が大きくなることが挙げられます。

そのため小容量の圧力タンクの内部に隔膜等を使用し、空気と水を完全に遮断して、使用中の空気補給を必要としない蓄圧式給水タンクが使用される場合があります。

隔膜蓄圧式給水タンクの構造は、圧力タンク内に隔膜を有し、揚水ポンプによって隔膜内に貯水し、ポンプがOFFになった状態で隔膜外に封入された圧縮気体の圧力エネルギーによって水に圧力を与え、押し出す方式のものであります。

高置水槽のように、ある程度の高さを必要とする最上階の湯沸器やシャワーのような器具に対しても十分な圧力が得られる蓄圧式給水タンクは、設置場所を選ばず、高置水槽と同様に停電時でも一定時間内は給水できる特徴も持っています。

圧力タンク、蓄圧式給水タンクは長短あり、その時の状況で適所に判断されることですね。

 

 

<配管に関することなど> 

 

 ◎飲料水用配管と消火用配管が直接連結されているが、どうのように判断したらよい?

→飲料水用配管と消火用配管が同一の水槽を水源としている場合は、「給水系統を同じくする配管設備」と解釈され、直接連結することについては禁止されていません。しかし、飲料水の水質を考慮すれば、直接連結されているような施設は衛生上好ましくないので、残留塩素濃度の保持等水質管理に注意する必要があります。また、消火用配管に逆流防止弁を取り付けることも一案です。なお、飲料水の水槽と消火用水の水槽を別個にした場合は、クロスコネクションを形成することになるので、それぞれの配管を直接連結してはなりません。

[参考]建築基準法施行令第129条の2の2

 

◎給水管と水を使用する機器(冷温水装置、食器洗浄器等)が直結されているケースがありますが問題はありますか?

→給水管内が負圧になった場合、水を使用する機器より水が逆流し、給水管の水を汚染する可能性があるため、逆流防止の措置を講ずる必要があります。逆流防止方法としては、吐水口空間の保持、逆流防止弁の取り付け、又はバキュームブレーカー等による機械的措置があります。

[参考]建築基準法施行令第129条の2の2

 

 ※上記Q&Aは、社団法人 全国建築物飲料水管理協会 本部発行機関紙「全水協」の「疑問・難問わかるかな!?」から抜粋してあります。

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